てのひらシアターかたりすと

観た映画などの感想文

ミッドナイト・イン・パリ

日々刺激的に過ごしてますか?

不変的な毎日でも、脳を揺らすようなイベントはすぐ隣で起こっているものです。

 

そしてこの映画、借りてきたの2回目です。

やってしまったーーーー!過去に見た気がしたんだよね~、でもいいやってそのままレジに持って行ってしまった。見たい気分だったんだきっと。

 

簡単にあらすじを交えながら感想。偉人も沢山出てくるので色つけときます。

彼女の両親と一緒にパリ旅行にやってきた主人公ギルくんと婚約者イネス。

ギルくんは映画脚本家としては売れていたものの小説家になってパリに住みたいと思っていた。ギルくんは1920年代のパリこそが一番最高だったと語る。

しかしイネスはそんなギルに冷たく、脚本家の仕事を進めたり、創作の邪魔をしたり、あまつさえ旅先で偶然出会った友人のポールという男にその小説の監修を頼んだりする・・・

 

このポールという男がとても厄介者で、自分の知識を一方的に話したがるのです。

とにかくこのポールとイネスにモヤッとします。

でもちゃんとギルくんの復讐ターンがあるのでご安心ください。

 

イネスがギルの提案を拒否したので、一人で夜道を歩いて帰るギル。12時の鐘が鳴ると目の前に古い車が停まり、パーティーに行こうよと誘われて乗った。

ギルは車に揺られながらどこかへ。

パーティー会場ではアメリカの作曲・作詞家のコールポーターがピアノを弾き、同じくアメリカの小説家のフィッツジェラルドと妻のゼルダがギルを迎えた。このパーティーの主催はフランスの芸術家ジャン・コクトーだという。

ギルは自分が憧れていた1920年に来ていると理解し喜ぶ。

はしごで入ったバーにはアメリカの小説家のヘミングウェイジャズシンガーのジョセフィンベイカーと出会う。ギルくんは感激し、誰にも見せたくないと言っていた自筆の小説を是非読んでくれないかとヘミングウェイに嘆願する。

しかしヘミングウェイは拒否。理由は駄作でも不快だが、良作でも不快といった作家観点からのもっともな理由だった。かわりにアメリカの女性の著作家、ガートルード・スタインを紹介すると言われ興奮するギル。

小説を取りに戻ると店を飛び出すギルだが、約束の確認をしようと店へ戻るとそこはコインランドリー・・・現代に帰ってきてしまった。

 

翌日イネスを連れ、1920年のパリへ約束をした小説を持参し車が来るのを今か今かと待つギル。イネスは疲れたと言って待ちきれずに帰ってしまう。12時の鐘が鳴り、車が到着。ギルは一人で車に乗り込んだのだった。

スタインの家では画家のピカソが愛人のマドリアナをモデルに肖像画を仕上げていた。ピカソ曰くこれは失敗作だという。小説をスタインへ渡すと彼女は少し読み、預かるわと受け取った。

 

ギルくんはこのアドリアナに恋心を抱く。婚約者のイネスとアドリアナの間で揺れる気持ちを画家のサルバドール・ダリたちに「自然なこと」と諭されてしまう。

 

夜な夜な出歩くギルに対し、彼女の父親は怪しいと探偵を雇う。

どこかに行っていることだけ報告され探偵は行方不明になるんですけどね。

 

マドリアナと一緒にいるとさらに古い車が停まる、その行き先は19世紀だった。

ギルくんの黄金時代が1920年なら、マドリアナにとっての黄金時代は19世紀、マドリアナはここで生きたいと告げ離れていく。その時代に生きてしまったらもう憧れの時代ではなくなるというギルの忠告は届かない。

 

ギルはスタインから読んでもらった小説の感想をもらう、あんなにも頑なに読まないと言っていたヘミングウェイも小説に目を通したよと。ほぼこの小説はギルの日常を切り取っていたものなのだがヘミングウェイは言う、なぜこの女性は他の男と浮気しているのかと。

 

探偵は娘につけるべきだったね~とでもいうのですかね。

なかなか偉人たちの再現がいいので、タイムトラベルものとしていかがでしょうか。

夜中か雨の日に観ると一層雰囲気が増すかもしれないですね。

も観たくなるかもですw